ニードル調整は必須

2026.06.10

ニードル調整は必須


 今節も引き続きギア交換はオンパレード。おそらくすべてエンジンのギアが去年のものに変わりそうな勢いだ。もはや交換が済んでいない機の方が少ないため、エンジン差も結局は素性によるものが大きい。
 あと各選手、行っているのがニードル調整だ。アイキャッチ用の写真は(キャブ調整の図)だが、その下にあるつまみが付いた金色の部分。燃料を空気と混ぜた混合気をピストンへ送るための装置がキャブなら、そのガソリンを混ぜる比率を決めるのがニードル調整だ。
それについては茅原悠紀選手と、地元の竹田辰也選手がいろいろと教えてくれた。
 まず茅原選手は先月の浜名湖SGの舞台ではじめてバイオ新燃料を経験し、いつもギリギリまで絞っていたニードル調整を逆に開けるようにしたら、よくなったそうだ。これだといわゆる燃費の悪い走り方になる。わかりやすくこうも例えてくれた。いままで10のうち3しか減らなかった燃料がこの調整だと半分以上減ることになるとも。
 次に地元の竹田選手は、バイオ新燃料特有の難しさを口にした。「いつもの起こし方だと、たまにもっさりとして起きないときがある、でも行きだすとそのままスリットで飛び出すのでなかなか全速でいけない」。実際に初日の1走目のイン戦はSで立ち遅れている。「いつもなら音でニードル調整はいいところがわかるけど、バイオ燃料になってからその調整が難しい。あとは自分の起こしタイミングなのでスタートは調整するしかない」と現状では自分のS勘と技術によるところも大きい。バイオ新燃料になってから、様々な調整を試しつつというのが選手の本音だろう。今節通用していたものが、次節には通用しなくなるかもしれない。まだまだいろいろな工夫、整備、手段がでてくることだろう。
 最後に茅原選手に徳山で流行っているギア交換はしないのか? との質問をぶつけてみたら、「僕はそういったことは絶対にしない! いつかのセット交換が流行ったときも僕はやらなかった」ときっぱり。自分の腕一本で勝負するプロの矜持を見た気がした。

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