後輩はビーチマン

2026.10.19

後輩はビーチマン


 下関の後輩が急に徳山にやってきた。この後輩は全く計画性がなく、気ままにどこにでも現れるやつなのだが、なぜか憎めないタイプ。今回も広島に行く途中に立ち寄ったらしいが、いい加減さでは当方も負けてはいない。徳山の行きつけのお店に連れ回して、後輩の予定を狂わせてやったつもりでいたが、それも実は想定内だったりして…。
 【11R】 神出鬼没の村田が、センターからぶん回す山田を足場に思惑通りに差す! 3連単❺―❸、❺―❹流し。

 この後輩は出身高校は同じなのだが、五つか六つくらい年下で全くかぶっていない。知り合ったのは、当方が記者になる前にボートレース下関で働いていたときだ。会社は違ったのだが、お互いに映像畑でイベントを一緒にやることが多く、なんかおもろいやつがいるなと思って飲みに行ったのがキッカケだ。
 その後も当方が●スポに転職したときも、後輩も続けて同じ新聞社に引き抜いたり、同時期に辞めたりと、なにかと人生の岐路でお互いに立ち会っている。
 そんな彼は夢だった「海辺にカフェを出す」ということを叶えた。
 お店をやるといったときも急だったし、瘦せた枯れ土地を高値でふっかけられた時も、その言い値で買うと銀行からお金を借りたことも全くの計画性はなかった。でも、お客さんでにぎわっているお店をたまにSNSで見かけると、うらやましくもあるし、人生ってなんとかなるもんだなって思わせてくれる。
 ただ当の本人は何も変わっていない。いつも何も考えてはいない。ひとの顔も名前も全く覚えない。いつでも気ままに、自分の思いの向くままに行動するだけだ。当方がたまに説教じみたことをいうのは、その自由さにあこがれているだけなのかもしれない。彼は本当に海のような男だ。

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